落合博満は織田信長である(序章)

戦国ファンタジーなどと評されて、歴史マニアには評判の良くない大河ドラマ『江』ではあるが、「本能寺の変」の直前にこんな場面があった。

豊川悦司さんのお館様が市村正親さん演じる明智光秀に言い渡す。
「猿の配下に入り中国攻めに加われ。そちの領地は召し上げる。その代わり毛利の領地は切り取り放題であるぞ」と。
あまりの仕打ちに動転し、手を震わせながら「その儀ばかりはお許しを」と懇願する光秀に、

「戻る場所はないゆえ、死ぬ気で戦え。そういうことじゃ」

実は、この「丹波召し上げ説」は相当嘘っぽいのであるが、話の進行上あえて問題にはしない。
お館様は、なおも挑発するかのように光秀に迫る。
「どうじゃ。謀叛でも起こしてみるか?」
光秀たまらず、「め、滅相もないことでございます・・・」

ここら辺までは大体いつもの光秀イビリである。
しかし、なぜ明智様に辛く当たられるのですかと森蘭丸が質問すると、お館様の答えは意外なものであった。

「光秀は長い流浪の末、足利義昭に、次いでわしに仕えてきた。そのためか容易に人に打ち解けず、目には見えぬ殻をまとうておる。それが人物を小そう窮屈にさせておるのじゃ」
「それに気づき、自ら脱ぎ捨てねばならぬ。わしに万一のことあらば、あとを託せるのは明智光秀ただ一人なのじゃ」

お心の内、わかりましたとお蘭。「ただそのお気持ち、明智様に届くものかと・・・」

「それはあの者の器量次第よ」

お館様に向かって真意を問うとは言語道断。本来ならば即手討ちに致すところではあるが、これは視聴者向けの解説なので仕方ない。
じゃあなぜ本人に直接言ってあげないの?などというのは愚問である。プロの武将であり織田軍団の有能な一員である明智光秀に、お館様はいちいち説明しない。チャンスを与えても自分で分からん奴や現状に安住しようとする奴は、切り捨てるだけのことだからである。

このようなお館様に、ある人物を重ね合わせて見ていたのは夢酒だけではないであろう。

テリー伊藤氏は、『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』の冒頭で、「落合博満は長嶋茂雄である」と書いた。
夢酒は次のように書く。

落合博満は織田信長である

ドラマからの類推だけではない。落合博満が現代のお館様であることを、先の桐野作人殿の講演を元に解き明かしていこうと、夢酒は思いついてしまったのである。

大丈夫か、ワシ?

 



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テリー 伊藤

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この記事へのコメント

2011年02月28日 21:16
夢酒さま~!
大丈夫でございます。ありです。
ワタクシも「江」でのトヨエツ信長様に落合監督を重ねておりました。「ワシが何かやると悪い噂がたつ」なんていうのも、そっくりじゃん!と思いましたよ。
いざ信長様が亡くなると、メチャメチャになってるし。
本人に直接言わないのも当然。わからない器の者は切り捨てなのだ。
「冷たい」「人望がない」などと言う輩がおりますが、信長様も落合監督にもついてゆく人はたくさんいる。
そして謀反を起こしても、ついてゆく人がいなかった明智光秀。
うおー!!!

#わたくし、江がぶたれてスッキリ。3姉妹全員殴ってよし。
夢酒
2011年03月01日 23:08
>ちあ吉殿
やはりそう思われましたか。
どうせならトヨエツお館様には、「その方らには分からなくて結構。言いたい奴には言わせておけばよい」と言って欲しかったですな(笑)
真面目な話、桐野氏が『信長公記』から描き出されたお館様の人間像は、落合監督と重なるものが多く、まこと新鮮でございましたわ。監督が決してぶれない根拠とは何か? それは、やがて明らかになるであろう。

>江がぶたれてスッキリ。3姉妹全員殴ってよし。
御意。やっときちんと躾てもらえそうで(笑)
鬼柴田の目に涙。勝家殿の好感度、急上昇でござる。