落合博満、『コクリコ坂から』を語る

 その前に、オレドラさんのところで既出ですが、落合博満講演会@名古屋のお知らせ。

 最速先行販売は昨日終わりましたけど(お先にすんません)、明日21日正午から抽選先行予約です。(上記サイトをご覧下さい)

 某オレドラ氏が宝くじ当てたら、ワシら自力で「落合&森繁・夢のジョイント講演会」をやろまいと企んでおりましたが、先を越されちゃった(爆)



 ということで本題ですが、その前に(くどい)

 昨夜「さんま御殿」を見ながらうたた寝しちょったら、カミさんが、

 「出た~っ!」

 え、何が出たんじゃとTVの画面を見たら、

 いきなり落合監督がどアップ!

 何やらボソボソ言ってましたわ(笑)

 何て言ってるかは、あらかじめ知っていましたけどね。

 とにかく、やっとCM見れました。


 では、いよいよ本題でございます。

画像
【戦士の休息】第3回「コクリコ坂から」

  
 落合さん、えらく気合いが入っております。読み応えあります。
 と言うても、ワシこの映画を観とらんので、作品には何とも評価のしようがありません。
 ただね、落合さんの文章を読んで、極めて個人的に、いろいろ思うところがあったので書き留めておこうかなと。

 『コクリコ坂から』の舞台は1963(昭和38)年の横浜。主人公は高校2年生の女子と、1年先輩の男子。つまり団塊世代の青春ど真ん中。この時ワシは田舎の中学1年生で、彼ら都会の先輩たちとは、まるっきり別世界に住んでおったのであります。
 落合さんは秋田で10歳の小学4年生やってたから、なおさらのことかと(失礼)
 
 で、「カルチェラタン」と呼ばれる部室棟の取り壊し計画を巡ってストーリーが展開していくようですが、

 待てよ。いくら都会の先進的高校生でも、63年当時に「カルチェラタン」なんて知っていたのだろうか?

 細かいところが気になってしまうのが、ワシの悪い癖である。

 カルチェラタン(Quartier latin)とはフランス語で、直訳すれば「ラテン区」。パリの学生街のことで、68年の「パリ5月革命」で世界中に有名になったと記憶する。日本でも学園闘争の真っ只中、神田界隈が「解放区」となって、「日本のカルチェラタン」と呼ばれた。
 つまりカルチェラタンとは、学生を中心とする若者の「反抗」を象徴する呼び名であり、生意気で血気盛んな高校生の夢酒には、憧れにも似た響きだったのであります。もっとも夢酒が大学に入った頃には、ほぼ鎮火してましたけどね。

 プロデューサーの鈴木敏夫さんは、夢酒より3つほど年上で、ドンピシャ主人公の世代。学生運動の洗礼も受けておられますから、思い入れもあってこの名を使われたんでしょうね。そうでなければ、絶対おかしい!(笑)


 さて、主人公の高校生らは、理事長のところへ直談判に行き、カルチェラタンの取り壊し撤回を求める。ヒロイン海の訴えに理事長は心動かされ、カルチェラタンは生き残る。
 
 まあ、なんというべきか。理事長さん、ものわかり良すぎです。

 当時、身の程知らずにも(敢えて言う)、勝手な要求で(これも敢えて言う)突っかかっていった若者たちは、ほとんどが権力や当局の、そして現実社会の強大な壁にはね返され、取り込まれ、「挫折」していったのである。経験者が言うのだから間違いはない。
 また主人公らの行動は、はっきり言えば「ボス交」ですから、みんなのチカラで勝ち取ったとは言い難いのです。
 そんなオメデタイ展開ではなく、自分らの未熟と無力を思い知らされた彼らが、その後どのように成長していくのか。そっちの方をしっかり見せて欲しい。

 しまった。観てもいないのにいらんこと言い過ぎちゃったか・・・。
 いずれ観たらきちんと書こうと思います。
 とにかく、この時代の端っこをリアルタイムで経験した者には、懐かしくもそれぞれ思いは違うだろうな、ということを言いたいのであって、落合さんの感想に異を唱えるつもりは毛頭ありません、念のため。
 むしろ落合さんが強調される「歴史を学ぶことの大切さ」や「言葉の力」、まったく同感です。

 
 最後に、そして一番大切なことですが、落合さんはこんなことを書いておられます。

 「なぜ俊は海の手を引いて止めなかったのか」
 「とにかく、俊は海を市電に乗せてはダメだ」
 
 もう、きっぱりとダメ出しです(笑)

 たぶん落合さんには、ほろ苦い青春の思い出があるんでしょうね。(ワシにもある)

 「ここ一番の勝負の場面では、周りの何も気にせず、納得するまで時間を使え」

 その通りです。ものすごくよく分かる(笑)
 



【追加】 講演や執筆に大忙しの落合監督。最近の新聞コラムです。

 故障者が無理して出る球宴なんて (ニッカン「THE落合博満」12.6.13) 
 2千本安打のすごさ分かるか (朝日新聞「閑話無題」12.6.14)


 

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この記事へのコメント

sahokokko
2012年07月04日 07:29
広小路様こんにちは。
この記事わたくしのために書いてくださったのに(←自意識過剰)、参じるのが遅く失礼いたしました。
その後のお加減はいかがですか?

先日の閑話無題ですが、今回はちょっと趣旨が分かりにくいなと思って読み進めましたら、さいごの一文にぐっと胸がつまって涙が出そうになりました。改めて読み直してみたら、落合はハナから一般読者に向けては書いてないのではと。選手に向けて、それもある特定の選手を意識して書いたようにしか思えない。落合がいつも辛口で評価するあの選手とか(最近時々スタメンをはずされているあの人です)。そういえば前に統一球のことを書いていましたが、そのときもあの選手に向けて書いているように思えてなりませんでした。
選手への愛情が垣間見える気がしてとても嬉しいです。わたしの妄想ですかね?
広小路栄
2012年07月04日 12:47
>sahokokko様
もっ、申し訳ありません(大汗)
最近ウチにも変なのが飛んで来ることがありまして、虫除け対策をしていたところ、思いがけずアナタが引っかかっちゃったようで(笑)←笑うな)
原因は分かりましたが、機密事項なので、ここではお教えできません(爆)
今後は大丈夫(のはず)です。懲りずにご来店下さいますようお願い申し上げます(平謝)

ということで、お待ちしておりました(笑)
さすがのご指摘です。また、仰るとおり「簡単にユニホームは脱ぐなよ」とは、明らかにドラゴンズの選手に向けたメッセージですな。
昨年末、森繁さんと一緒に出演したTV番組でも言ってました。
「ここでダメだったらヨソ行け。自分から脱ぐな。欲しいと言われるところがあるんだったら、野球を続けろ」と。
ドラゴンズを去ってからも、落合監督はずっと選手たちを見守り、叱咤しているようです。奮起せよ、森野!(←名前書いちゃった)

大ヤケドの方は、おかげさまで先週末に完治宣言を受けました。跡は残りそうですが(泣)。ご心配かけて申し訳ありません。

落合・森繁講演会、申し込まれましたか?