【特別企画】 お館様、明智光秀氏と対談する

~時は夢酒暦元年二月十四日。お館様は新安土城天主に明智光秀氏を招き、昔話でもしながら一献傾けようとしておられるのであった。


「おー、光秀。よう参った。やっとかめじゃのう」

「殿にはご機嫌うるわしゅう存じ奉りまする。その節はいろいろと・・・」

「相変わらず堅苦しいやっちゃな、このキンカン頭は。ところで、あれから何年経ったかのう」

「えーと、今年でかれこれ429年になりますな」

「しかし世の中変わったものじゃ。こないだもTVを見ておったら、ワシの幸若舞で盛り上げるべきところへ江なる小娘が出てきよって、ワシあやうく失神しそうになったわ」

「御意。様式美を無視するとは断じて許し難し。まこと近頃のヌルい戦国ドラマには、ソレガシも歯痒うてなりませぬわ。ええい、かくなる上は我ら再び現世に降り立って、戦国魂の何たるかを知らしめてくれましょうぞ!」

「まあ、そうデカい字で興奮するな。手が震えておるぞ。とにかく今は歴女ブームとやらで、おなご好みの設定でないと視聴率に影響が出るらしいのじゃよ」

「嘆かわしゅうございますなぁ。視聴者サービスなら濡れ場の一つや二つあってしかるべきものを」

「ワシ、おぬしのキャラが分からなくなってきたわ・・・」

「そこは夢酒殿があとから勝手に編集したものと。話を戻しまして、殿も残虐非道な魔王になられたり結構軟派になられたり、心中お察し申し上げまする」

「おぬしとて長らく逆臣呼ばわりされてきたと思えば、今日びはえらくいい人になって同情されておるではないか」

「ソレガシが同情される日が来ようとは、思いもかけませなんだ。もうね、設定が支離滅裂ですわ。そうそう、いつぞやの大河では帰蝶様、いやお濃の方様をめぐって、殿とあわや三角関係になり申した」

「本能寺の原因はお濃の取り合いだったかも知れぬのう、光秀よ」

「め、滅相もございませぬ。光秀、天地神明にかけてそのような・・・」

「ったく冗談の通じぬ奴じゃな。しかし、なにゆえおぬしはワシに謀叛を起こしたのじゃ。義昭の入れ知恵か?それとも朝廷筋か?今さら怒りはせぬから申してみよ」

「はて、長い年月の間に忘れ申した。あの頃はソレガシもテンパリ状態にございましたゆえ」

「謎は謎のままに、ということか。まあよい。追々と思い出そうぞ。それにしても水色桔梗の旗の群れに囲まれた時は、さすがのワシも腹を括ったものよ。光秀に討たれるのなら是非に及ばずとな」

「恐れ入りましてございまする。されどこの光秀が懸命に探索しましても、殿の御首級を挙げるどころか御遺髪一本見つからなかったのには参りましたわ」

「あれは耶蘇の坊主どもが、近くの南蛮寺から本能寺めがけて新型爆弾を撃ち込みよったのよ」

「ま、まことでございますか?ではソレガシの立場はどうなるので?」

「知るかよ。そういう説もあるということじゃ。それより問題は、おぬしに政権奪取後のビジョンもポリシーもなかったがために、結局猿の奴に全部持ってかれ・・・ あれ、なんじゃあやつらは?」

「茶々で~す♪」

「初で~す♪」

「江ちゃんで~す♪」

「三人合わせて浅井三姉妹で~す♪♪♪」

「やいやい、お前らを呼んだ覚えはねーぞ」

「やだ、伯父上ったら~。せっかく姉様たちと相談して天下布武のハンコ型バレンタインチョコを作ってきたのにぃ~」

「聞いてねーよ。なんじゃそのバテレンなんちゃらとは?そもそもなんで江がしつこくワシにくっついてくるのじゃ。TV見てびっくらこいたぞ」

「よく分かりませぬ~。あっ、光秀さんも来てたんだ。やったぁ~♪ じゃあ義理チョコあげまする~」

「これはこれは三の姫様。ご厚意はかたじけのうございまするが、ソレガシ南蛮モノは・・・」

「も~光秀さんは~。そんなことばかり言ってるから伯父上にどつかれるんじゃありませぬか~」

「恐れ入りましてございまする」

「やっと話が佳境に入りつつあったのによ~。光秀、すまぬが続きはまたの機会じゃ」

 

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この記事へのコメント

2011年02月14日 14:22
茶々です。初でふ(もぐもぐ)江にございますぅ~。

茶々・初「江ったら、明智さまの事も好きになってしまったのですよ!」
江「そんなんじゃないです~。でも~(うふ)」
お館さま「光秀!いつの間に江をたぶらかしおったか!」
光秀「とんでもございません!え?これも三角関係?タスケテ。」

江「おやめ下さい!わたくしは・・・戦いは見とうございませぬ(涙)」
お館さま「江・・・」光秀「姫さま・・・」

茶々・初「あ~あ。いつもああやって主役を奪う手口よね。」

ちあ吉「はいはい、喧嘩しないで。皆さんチョコですよ。夢酒さまも御一緒に
お館さま「ええい!お前のチョコなどいらぬわ!」
ちあ吉「ひえええええ!」

夢酒暦元年二月二十四日ちあ吉、お館さまの逆鱗にふれて斬られる。終。
2011年02月14日 20:49
しばらくの間、筑前の国で遊びほうけておりました。

で、南蛮物ですがお納めくだされもぐもぐ

    
夢酒
2011年02月14日 22:43
>ちあ吉の方様
面白いので調子に乗って夢酒も(笑)

信長「おー、そちがノブシンジャーピンクか。苦しゅうない、近う寄れ」
光秀「これはこれはちあ吉様、お噂はかねがね」
信長「光秀、江はそちに任せるゆえ好きにするがよい。ワシ、ちあ吉が気に入ったでよ」
光秀「お館様が熟女好きとは、ソレガシ初めて知り申した」
ちあ吉の方「んま~失礼な。美熟女と言って欲しいわ、ぷんぷん」
光秀「こ、これはご無礼仕りました」
茶々「光秀様、わたくしけっこう渋好みですのよ、うふ」
市(特別出演)「茶々も色気づいてきたのう。わらわも頑張らねば」
江「大人の世界は分かりませぬ~」
初「今のうちにちあ吉様のチョコ全部食べちゃおっと」

このありさまを呆然と見つめる夢酒であった。
夢酒
2011年02月14日 22:45
>お柿の方様
羽柴筑前と遊んでおったとな?(違)
福岡ですかい。美味いものをたらふく食べてこられたんでしょうなぁ(推測)
南蛮モノだろうが何だろうが、有り難く頂戴致しまする。
お返しが恐い・・・。