思いつき名古屋弁講座 ②

調子こいて、ほんとに続編やってまうでよ。


【小田井人足】 (発音は「おてゃーにんそく」)
 (用例) おみゃーは、おてゃーにんそくだでいかんわ

この言葉については以前書いたことがあります。 (→こちら参照してちょ)
江戸時代、大雨で庄内川が氾濫しそうになると、尾張藩は左岸の「ご城下」を守るため、対岸・小田井(おたい)村の人々に堤防を切るよう命じた。堤防を切れば自分の村が水に浸かってしまう。そこで村人は働くふりをして実際には仕事をせず、ひたすら雨がやむのを待った。このことから「小田井人足 」は怠け者、のろま、の意となり、「小田井仕事(おてゃーしごと)」はやる気のない緩慢な仕事ぶりのことを言うようになった。

史実としてはやや疑問があるものの、この言葉が尾張地方で使われる背景には、小田井村が常に水害の犠牲になってきたという歴史があります。また、右岸堤防は左岸に比べて低く作られていたとも言われます。
小田井の人々にとっては極めて心外で不愉快な言葉であり、このような地域差別用語は許し難いと思っていたところ、わが老師が言われました。
「不快でも歴史的な言い伝えは残すべきです。ただし、権力の横暴に対する民衆の抵抗 を表す言葉として」


 〔参考画像〕 (追加です)
「水埜士惇君治水碑」 (北名古屋市久地野)
画像
   庄内川の洪水に苦しむ人々のため、新川開削工事に命をかけた水野千之右衛門の功績を称える碑です。
   しかし、その後新川は尾張北西部の広大な流域を一身に背負うことになる。

新川の起点付近 (右岸堤より、下流→上流)
画像
左(北)から合瀬川、右(南)から地蔵川(その向こうに庄内川から洗堰を経て新川へ分流する仕組み)が合流する地点です。 2000年9月、東海豪雨では庄内川の水が洗堰を越えて大量に流下し、新川が破堤する原因になりました。

 

次、「おてゃーにんそく」から連想する言葉へ行ってみよう。

【日暮れ腹減り】 (発音は「ひーくれはらへり」)
 (用例) おみゃーは、ひーくれはらへりだでいかんわ

「ひーくれはらへれ」と言う所もあるようです。うちのオジイやオババもよく口にしていました。日が暮れて、腹が減って、今日もなんとなく終わった、というダラダラと目的やメリハリのない生活を戒める言葉ですね。
それはまあ、そうなんですが・・・
ワレ思うに、これは自然の摂理に逆らわず、周りと共生しながらジミに暮らしていくってことでもあります。
これこそ、まさにオラの生き様!! (笑)
その日暮らしの成り行きまかせ、結構深いものがあると思うんですけどね。


てな訳で、本日は人を貶す言葉として使われる名古屋弁につき、真実の意味を考察してみました。
ああ、今日も ひーくれはらへり で無事終わった。
なんだしゃん大家の機嫌が悪くて、カキコミ部屋に入るのに時間がかかってまったけど。


さて、お知らせです。
チア吉姐さんに好評だった(ホントか?)オラの画像をプロフィールに載せました。

 勇気があれば みてください
 

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この記事へのコメント

りーにん
2008年03月20日 13:47
名古屋弁講座第2弾 ありがとうございます。

今回のお言葉もほとんど聞いたことがありませんでした。
おじいちゃん・おばあちゃんと会話すれば、この様な言葉が
沢山出てくるんだろうなぁと感じました。
 (師匠がおじいちゃんとは言ってませんよ(^^;) )
何気に使ったいる言葉も色々な意味があり、それを知るのは
ホント面白いですね。
”小田井人足”は「Gの横暴に対するセ5チームの抵抗」って
ことですね。

プロフィール画像拝見しました。なかなか良いじゃないですかぁ。
勇気があれば、何でもできる!
この画像をプリントしたTシャツでも作製して下さい(^^) 
買いますよ!
広小路栄
2008年03月20日 18:35
>りーにんさん
「おてゃーにんそく」という言葉からは、荒れ狂う庄内川が静まり、叩きつける豪雨がやむのを、ずぶぬれになって祈り続ける村人の姿が見えてくる、と思いたいです。
参考画像が見つからなかったので、ひとっ走りして撮ってきました。

>”小田井人足”は「Gの横暴に対するセ5チームの抵抗」ってことですね。
落合監督には、ぜひプロ野球界の水野千之右衛門になって欲しいです(ちょっと喩えが変?)

>勇気があれば、何でもできる!
あの、どう受け止めたらいいんでしょうか・・・(爆)
2008年03月20日 19:34
昔、人足の皆さんが祈りを込めたその川の、もう少し源流寄りで子供時代を過ごしました。魚をとったり、仲間と隠れ家を造ったり落とし穴をつくったり、そう言えば堤防から木ぎれのバットで小石を打ったりもしていました。早朝に父と釣りに通ったのも懐かしい思い出です。

夢酒Tシャツもええケド、「おてゃーにんそく」Tシャツもカッコ良さそう!発売決まったら教えてちょーダース? 勇気!
夢酒・広小路
2008年03月20日 22:35
>しんちゃんの故郷、大まかな見当はつきました(笑)
お父様の思い出とともに、少年時代の豊かで優しい自然がまだ残っているといいですね。

実は、わが家も東海豪雨で床下浸水を喰らいまして、水の怖さが身に沁みました。
雨ニモマケズ、洪水ニモマケズ、権力ノドウカツニモマケヌ勇気ヲ持チ、村を守り抜いた「おてゃーにんそく」。
たしかにカッコいいですな。
Tシャツは表に夢酒画像、裏に「おてゃーにんそく」の謂われ書きをプリント、なんてのはどうやろ(←その気になっとる)
2008年03月20日 22:43
「日暮れ腹減り」は、初めて聞きました。
げに勉強になります。

因みに現グラダンナは「ひーくれずはらへり」です(笑)

プロフィール画像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひーくれはらへりの夢酒・広小路
2008年03月21日 01:08
>をやかた
あ~あ、今日もひーくれはらへりで終わった。あとは寝るばっか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・てのが、ちーとばかり気になるけどよ(笑)
実は2つ前の記事でこっそり公開したところ、チア吉さんが目ざとく見つけてくれました。さすが姐さんです。

「日暮れ腹減り」、をやかたも知りゃーせなんだとは意外でしたナモ。オラの村では子供でもバンバン言っとるのに(言わん言わん)
尾張狭し?といえど、地域色があるのも面白いです。なお、岐阜県でも聞いたことがあります。

因みに現グラダンナの生き様は、この言葉を書き換えるかも知れませんな(←褒め言葉です)
幸田のだい
2017年01月20日 08:19
ひーくれ⇒日暮れ  疑問解決しました。おおきに。